「消防設備点検」は、法律で定められた「義務」です。点検をしないビルは、「違法業者」になるんです。
経費はできるだけ低く。それは、誰もが考える、あたりまえの感覚です。
でも、「法律に反する」ことをしてまで、経費を下げるべきか?
これは、判断のしどころです。
日本では、今のところ、点検を怠ったからといって、違法ではあっても、法律どおりの「処罰」は、あまり実行されないのが現状のようです。
だからといって、それに甘んじて、「点検の義務」を無視するか?ご自身の、「経営のスタンス」というのを、振り返ってみましょう。
点検をケチって、経費を優先する
目先の経費削減にはなります。
ただし、あくまで「違法」です。
いつ消防庁の法律が変わって、処罰が厳しくなるかもしれません。それより何より、テナントさんの安全を守る、というスタンスを、忘れていませんか?
法律を遵守し、テナントさんの安全を守る
必要な経費はかける。でも、まず法遵守。そして、その姿勢はテナントさんの安全を守るという姿勢につながります。
ビルそのものの「価値」はそういうところでも評価されます。ビルの資産価値を上げるためにも、点検は「必須」です。
ご自身のビルの経営は、どちらのスタンスでしょうか?
点検コストは、一回あたり2〜5万円、年2回ですから、年間4〜10万円のコストです。(設備の修理、交換が入れば、それは別途の経費になりますが。)
その経費をケチって、「危ないビル」を経営し続けるか必要な経費を支払って、「安全なビル」でテナントさんを守る経営をおこなうか。
これは、「金額」ではなく、「姿勢」の問題です。もし半年に一回の点検をなさってないのなら、「点検の習慣」について再考してみてください。