
横浜市港南区の防災会社「シーバーズ」代表の鳥海さんにお聞きしました。
なぜ、防災の点検等をご職業になさるようになったのですか?
![]() |
特に昔から防災意識が高かったわけでもなかったのですが、ビル管理会社の経理として働いていた頃、同僚の一言「ビジネス的に防災業は良い」と、聞き「やってみようかな〜」と思い消防設備士の免状を取得したのがきっかけです。
仕事に絡み色々な免状等を取得しましたが、マンション管理士のように名称の独占のみで仕事に直結しないものもあります。
その中で、消防設備士並びに消防設備点検資格者、また防火対象物点検資格者は、法律によりルールが決められ、点検義務等があるのがビジネス的に良いと思いました。
動機は不純でしたが…、この仕事やってみるとおもしろいですよ。
公的機関や風営法で規制される事業所に出入し、点検や改修する箇所の相談・改修施工等を行うと大げさに言うと「社会貢献」しているのではと言う実感(ヤリガイ)を得られたりします。
ユーザー様にアドバイスをするにあたっては、今までの人生経験が無駄なく使えるのも魅力ですね。
どんな建物が、きちんと防火管理できている建物なんでしょう?
全部とは言いませんが、意外に風営法で規制される事業所で点検の依頼が来るところは、防火管理の意識が高いですね。
アドバイスも真剣に聞き入れてくれますし、是正する早さも早いですね。
営業許可等の規制に防火管理の強化は、避けられないことが一因なんでしょうけど。
逆に、防火管理の意識が低いのは、一般の方に多いと思います。
共同住宅は、一般住宅以上に、輪番で理事(代表者)が変わったりするので、どこか他人任せが強い所が多く見受けられます。
共同住宅の管理組合の理事会・総会に出席させていただく機会もあるのですが…、管理組合が行わなければいけない事と、管理会社へ委託している事との区別が出来ない方もいらっしゃいますね。
防犯・防災・水はタダといった感じですかね。
結局、有事の際困るのは自分(達)だと意識を変えていただかないと、防げるものも防げなくなると思います。
最近、自動火災報知設備の設置がない共同住宅の各住戸と一般住宅で住宅用火災警報器の設置が義務付けられましたが、自治体により設置の適用日も違えば、自治体による啓蒙も消極的な上、所轄消防暑の検査もなく点検義務、機器未設置の罰則もない。罰ありきではないのですが、このように住宅用火災警報器の設置一つ取ったところで、防災の意識が高まらないのが現状です。
![]() |
点検等をして、「ああ、良かった」と思うことはありますか? |
ユーザー様に、点検等について感謝や労いの言葉など頂戴すると「この仕事やって良かった」と思います。
さらに、「頑張っていこう!」と心から思います。単純なのかもしれませんね(笑)
「もっとここをやってもらえれば」と思うときはありますか?
いっぱいありますが…、あえて一つ上げるとすれば、点検等に関しては、ユーザー様のためになることです。
ユーザー様自身が、点検等の契約内容を把握して頂きたいと思います。
コンサル的な部分に重きを置けば点検等の金額は少し高めになるでしょうし、金額重視の場合は、点検等の作業のうち省略しなければならない事が生じるのを理解していただきたいと思います。
ここ最近、消防法・建築基準法が毎年のように変わっています。
点検制度等にも、若干の矛盾等があるうえ、吏員の認識・意識レベルにも差異があるのが事実です。だから、点検等一律いくらで判断できない時期になりつつあります。
ユーザー様自身も、点検等の契約内容を把握し、契約内容充実させるのか、リスクを考えたうえで削るのかを一緒に考えていただきたいと思います。
日頃からの個人個人の防災意識の問題についてお聞かせください。
![]() |
共同住宅のところでも述べましたが一般に、防犯・防災・水はタダと言った風潮が強いですが…、去年には、乗り物として一番安全と言われるエレベーターで事故の多発等もありました。
防災意識は、正しい知識・意識・認識を個人個人で持とうと思わなければ得ることが出来ないと思います。
車の運転に例えれば、運転免許をもっているだけでは事故を起こさないわけではなく、正しく道交法を覚え、無理な運転をしないと心がけ、経験の上で自分が正しくても事故が起きると理解し、運転することにより事故を起こさない上、まきこまれることが少なくなる。しかし、決して事故自体がなくなりはしません。
防災意識もこれに、にたものじゃないかと思います。
防災意識を啓蒙する点検に防火対象物点検と言う制度があるのですが…、消防法で決められた点検該当の建物に属する事業所ごとに行う点検なので、なじみがない方もいらっしゃると思います。
その点検で、助言させていただくことのなかに、消火器の位置・使い方、避難口の位置・避難器具の使い方、119番に正確に連絡できることだけでも、避けられる災害はあるということがあります。
個人個人というよりは、共同住宅では住人同士が、建物ではテナントや入居者同士が、町であれば町民同士がコミュニティを形成し、助け合うことにより意識を高められ防災活動に有効だと思います。
誰かがやるから自分ひとりくらいやらなくてもと他人任せになるのが問題だと思います。
いまは、色々な媒体を使って防災の知識を得ることが出来ます。
もっと、防災に関する興味を持っていただければと思います。
消防法で規制されている消防設備点検・防火対象物点検、建築基準法で規制されている特殊建築物等調査・建築設備検査等は、円滑に防災のハードやソフトの面が運用できるように制定されているものなので、費用面の負担と嫌わず、上手く付き合って欲しいですね。
![]() |
シ−バーズさまの理念は何でしょう? |
なかなか言葉にするには、難しい質問ですが…、自分の幸せのみを願えば幸せになれない、幸せになるためには周りの人も幸せでなければならない。という信念を持ち、関わりをもてる方々の手助けが出来ればと思っています。
出来るだけ多くの方の手助けが出来るように頑張っていこうと思っています。
ありがとうございました。
(インタビュアー:松谷葉子)
【インタビュー先情報】
名称 シーバーズ
住所 〒234-0054 横浜市港南区港南台2-1 11-707
ご協力ありがとうございました




